えこども広場

NPO法人えこどもが運営する、なごやつどいの広場補助事業「えこども広場」は0~3歳親子、妊婦さんが気軽に集える場所です。予約不要。水曜~金曜(祝日休み)10:00~15:00。場所:名古屋市守山区上志段味東谷2110-158。お問い合わせ:080-1556-4192 。ecodomohiroba@gmail.com

2018年2月28日 お口と姿勢のふか〜い関係

2月28日 えこどもの家に 泉が丘歯科 石川拓先生をお招きしました。先生は名古屋で唯一0〜2歳に着目し、治療より予防に重きをおいています。
テーマは【お口と姿勢のふか〜い関係】 
要点は以下三点でした。
1)口がポカンと開いている子が多いのはなぜ?そしてその不具合とは?
2)口呼吸がダメな理由
3)予防法

先生は職業柄 通りすがりの子どもの口元を見てしまうそうですが口がポカンと開いている、いわゆる口呼吸の子が多くみられるとおっしゃっていました。その理由として小さい頃の運動不足による筋力低下をあげられました。正しく呼吸する筋肉は姿勢を維持する筋肉と同じなので、筋肉がないと頭が前に出て、猫背になり口呼吸の完成という訳です。さらに、赤ちゃんの時から泣き止まないからといってスマホで氣をひくのは、姿勢の崩れを助長してしまいます。
小さい子が足を組んだり肘をついたりするのは、単に大人のマネをしているのかと思いきや、猫背や歪みを補うためにしているそうです。

姿勢の崩れは口呼吸という事ですが、それだけではなくもっと深い問題に繋がっているようです。睡眠が浅い、熟睡できない、朝起きれない、風邪を引きやすい等思い当たる節のある方は口呼吸が原因かもしれません。また口呼吸はこのような睡眠障害の元になるだけではなく、虫歯、口臭、歯並びにも悪影響を及ぼします。
さて、みなさんやっと氣になるワードが出てきました。そもそも歯並びは唇、頬、舌のバランスで作られています。
ここでクイズです。舌の圧力は一体どの位でしょうか?A)250g B)500g C)1000g
舌に意識を集めてみる私・・・うーん、私の舌の先端は歯並びの形になっているんだよな、だから意外と侮れない・・・でも500gもあるかな?と考えているうちに正解発表。
なんと500g! 矯正をしたことのある方なら分かると思いますが、あの痛さで2gだそうです。舌も筋肉なので、歯並びが悪い=筋力低下のSOS!

では赤ちゃんから出来る予防法とはどのような事でしょう
1)口の筋肉を沢山使わせる。すなわちおっぱいを飲むこと
2)ハイハイをよくさせて、背中、腰を鍛えること
3)口が閉じるように抱っこするこ
と。赤ちゃんは本来、鼻で呼吸をしています。鼻フィルターで綺麗な潤った空氣を取り入れていますが、首がカックンするような抱っこをすると自然と口呼吸を覚えてしまうのです

もう赤ちゃん時代をすぎてしまったし手遅れだわ、という方ご心配なく。
続いて自分で食事ができるようになった子どもの予防法です。 前述のとおり小さい頃から体をよく動かすことがポイントでしたが、次は食事においてのポイントをお伝えします。
1)よく噛む!足を地につけて噛むのとブラブラして噛むとでは7割も違ってくるそうです。
2)調理方法に氣をつける。食材は大きく、かたく。
3)食卓に水を置かない。飲むなら食前もしくは食後に。
4)あいうべ体操。おおげさに、大きな声でなくてOK

以下記者考察
確かに思いきり外遊び出来る場所は減ってきています。それどころか、「大声を出さない」「走り回らない」といった注意書きのある公園には驚きました。最近の子どもは、、と嘆く前に大人の都合になってしまっている世の中を知り、親が子どもの為に出来ることをやっていけたらいいですね。
えこども広場では、石川先生も太鼓判を押すフルコース式食べ方を実践しています。食前に水を飲み、歯ごたえのあるカミカミで唾液を沢山出して食べる準備をします。そして野菜の和え物、具沢山の汁、たんぱく質、ご飯と続きます。食べ方の訳については直接広場スタッフに聞いてください。

写真:えこどもみなこ、えこどもゆうこ
文:えこどもかおり