えこども広場

NPO法人えこどもが運営する、なごやつどいの広場補助事業「えこども広場」は0~3歳親子、妊婦さんが気軽に集える場所です。予約不要。水曜~金曜(祝日休み)10:00~15:00。場所:名古屋市守山区上志段味東谷2110-158。お問い合わせ:080-1556-4192 。ecodomohiroba@gmail.com

2018年3月7日 0歳から3歳の子どもの発達とよくある事故の防止

3月7日守山区保健センターより保健師の春田さん、鳴海さんが えこどもの家に来てくださいました。
到着してすぐに 自然に囲まれてとても心地の良い広場ですね、と。代表岩田は和室に飾られた えこどもの軌跡ポスターの前で活動を説明し、お二人とも 熱心に聞いてくださいました。

さて、今日のテーマは【0歳から3歳の子どもの発達とよくある事故の防止】です。
・子どもの発達と事故予防
・窒息の対処法
・子どもの視野の狭さ
に沿って話しが進みました。

《子どもの発達と事故予防》
1歳〜9歳の死亡原因は 合計で不慮の事故がトップです。病氣で亡くなるよりも多いという現実。冊子を見ながら春田さんの説明が続きます。(参考冊子:わが家の安心ガイドブック〜乳幼児の事故防止と応急手当〜)
運動機能が発達するにつれて 起きがちな事故の種類が変わってきます。0歳の事故死の80%以上は食べ物や柔らかい布団による不慮の窒息、1歳〜4歳は自由に動けるようになる為 交通事故が34%。しかしながら依然と窒息の割合も高く、家庭の浴室で起きる溺死も多いです。5歳〜9歳になると屋外での行動範囲が広がり交通事故と溺死が大きな割合を占めます。
窒息・溺れ、転倒・転落、誤飲 それぞれの防止法について説明して頂きました。

《窒息の対処法》
0歳〜4歳に多い窒息の対処法を人形を使って練習しました。物が詰まって救急車を呼んでいる間にする応急手当。
1歳未満は膝の上にうつ伏せにして背中を数回強く叩き、ひっくり返してみぞおちを強く押す。それを交互に繰り返します。
1歳以上は後ろ向きに抱き上げて拳でみぞおちを上に押し上げる(ハイムリック法)その後背中を数回強く叩き 嘔吐物が戻らないように横向きに寝かせます。
口の中に指を入れると、逆に押し込んでしまう危険性がある為 これらの手当が望ましい、との事でした。
長い食べ物よりも、ツルンと入ってしまうミニトマトなどの方が危ない、と参加者の声もありました。

《子どもの視野の狭さ》
最後に幼児視野体験(チャイルド・ビジョン)メガネを工作しました。中には久しぶりに ハサミやノリを使うお母さんも。完成し早速装着。

まずは 子ども同士すれ違うという設定の実験です。膝立ちでウロウロ歩き回ってみると、、
「うわー子どもって周りがこんなに見えないんだー!」「突然人が出てきたー」とぶつかりまくる参加者達。
続いて 親子という設定でのペア実験。
呼ばれても 人の腰までしか見えないから声の主が分からない。呼んでもなかなか見てくれないから しゃがんで覗き込む。そして、具体的に周りの状況を言うと伝わりやすい事が分かりました。

大人は左右150° 上下120°見えるのに対し、子どもは左右90° 上下70°しか見えないらしいです。

以下記者考察
私の娘は 普段慎重ですが、楽しくなると繋いでいた手を離して突然走り出します。特に怖いのが 道路に飛び出すこと。いつも 歩くときは線の中だよ。と言ってましたが、この様に言い聞かせて 習慣にする事が大切だそう。逆に 線の外はダメだよ!というと 子どもは反対のことをやりたくなる習性がある為 良くないとアドバイスを頂きました。

たら、れば。そんな事が起きないように 氣を引き締めて育児していきたいと思います!

写真:えこどもみなこ、えこどもかおり
文:えこどもかおり